電着塗装
アルミニウム表面処理としてアルミニウムの金属風合いを生かした意匠性と美観を保持する電着塗装が普及しております。しかし、近年地表への紫外線の増加・酸性雨等の地球環境に対する問題及び高級品嗜好による住宅等建築物の長期耐久性が課題となっております。
このような現状より、弊社では従来の電着塗膜の主要な自然劣化因子である水・紫外線等による塗膜の分解を抑制する電着塗料の導入を致しました。
この電着塗膜は、従来のアクリル樹脂よりも高耐候性に富んだアクリル樹脂を使用し、太陽(紫外線)により発生する塗膜を分解する物質を抑制します(モデル図1)。また雨水等の水分による塗膜の分解を緩和する塗膜機構を有します(図2)。
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- [モデル図1]
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- [モデル図2]
また、従来品同様JIS規格試験を満足し、更に下表からも明らかなように光沢変化が少ない為、素材の風合いをより長く維持し塗膜が同程度減少する期間も従来の約3倍になりました。その結果、過酷な環境下での長期耐久性も向上することによりお客様に幅広くご利用頂ける電着塗膜です。
超促進耐候性試験(メタルウェザー)
表面処理仕様
処理仕様 膜厚 色調 陽極酸化皮膜+
高耐候性アクリル艶消し電着塗膜JIS規格 A1-9・12、9・7、6・7
B-6・15
(但し、Bの場合チタングレー色に限る)シルバー、
二次電解着色各色
(ステンカラー~ブラック、グレー)オーダー規格 12・12 SA12・12 工程概略図:陽極酸化による方法
工程概略図:複合皮膜による方法
工程概略図:塗装による方法
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